ご質問ありがとうございます。
もちろん、行なっています。
しかし、「歩行」や「走る」のような難易度の高いことはいきなり行いません。
片麻痺を始め、麻痺の後遺症のある方は一般の健常者と状況が異なります。
動作を行うための基礎が崩壊しているケースがほとんどで、控えめに言って99パーセントです。
これは歩行など生活動作が困難な症例だけではありません。
一見、生活動作には問題がなく、脳卒中片麻痺のステージでⅥ以上と言われるような人。
ぱっと見健常者にみえるような人ですら、麻痺の後遺症が残っていて、動作の基礎が崩壊している人がほとんどです。
それなのに、健常者の運動理論と一緒になって、運動やパワーリハビリをやることで様々な弊害が出てきます。
こういう経緯があって、病院から出たあとに徐々に不具合を生じてくるのです。
当院では30を超える基本動作を元に、動作のベースとなる機能を再構築していきます。
これは非常に重要なのですが、この30以上の基礎動作だけでは麻痺の体から機能を取り戻すきっかけがつかめないことが多々あります。
そこで回復できる条件を整えるために整体を組み合わせる必要性があるのだと考えています。
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