代償動作というものはご存知ですか?
代償動作(代償運動)とは、本来の動作や運動を行うのに必要な機能以外の機能で補って動作や運動を行うことです。
脳が傷害されて麻痺しているんだから代償動作はしょうがない?
私達はそんなことはないと考えています。
代償動作は例えばこんなことです。
・手を上に挙げる動作を行う際に指先から上げるのではなく、体を横に倒して、肩をすめることで、手を上げた形にする。
・歩く時につま先がすってしまう時に、ぶん回し歩行(横に足をふって前に出すこと)で足を前に出そうとすること。
人は、機能しない場所、痛む場所などがあれば、その場所を使わなくなります。
その代わりどこかを使って目的とする動作を遂げようとします。
足を引きずってでも歩く。杖をついて歩く。
これ自体は悪いことではありません。
なんとしてでも目的を達成しようとする人の力かもしれません。
しかし、麻痺の回復には代償動作は弊害になってきます。
代償動作の時には、本来使う場所とは違う筋肉や関節が働きます。
それは脳にももちろん影響があります。
手を挙げる、足を出すという命令が変な形で癖づいてしまいます。
この代償動作をなくしていくことは回復への第一歩かもしれません。
当院へ来られる方は代償動作では満足できない方に多くお越いただいています。
現状の回復で満足できない方はぜひ一度当院へお越しください。
0コメント