麻痺ブログへの訪問ありがとうございます。
今できないことをできるようになりたい。
これは赤ちゃんの頃から私たち人間が持っている欲求なのかもしれません。
なんらかの病気や怪我で元々持っていた能力を失った人も失った行為を取り戻したいという欲求は多くの方が持っているのではないでしょうか。
できないことをできるようにするには、大きく分けて3つの方法があります。
1つ目が自分の能力を上げる道
2つめがコツを掴む道
3つ目が自分以外の人、物の力を借りる道
3の道に関しては自立という言葉に違和感を持つ方もいるかと思いますが、
上記3つの道は医療では自立とされませんが、福祉や介護の世界では全て自立とされます。
どんな回復をご自身が望まれているのか。考える材料になれば幸いです。
今回はイメージがしやすいように麻痺の後遺症が残った方の服の脱ぎ着を例に3つの話を進めていきます。
1つめの能力を上げる道については、本来の意味のリハビリテーションがこれに該当します。
一度できなくなってしまったことを、再び元々持っていた機能を取り戻すことで可能にする考え方です。
リ(再び)ハビリ(立て直す)テーションとは本来そういうことで、失った機能を元通り取り戻すということです。
最近のリハビリは少しずつ、反復でコツを提供お伝えしたり、補助具や福祉用具を使用することで日常生活の幅を広げようと考えが浸透しているように感じます。
1の道は本来の機能を取り戻すことによって、日常生活でできることを増やしていく方法です。
努力と根気は必要な道だと思いますが、その代わり一番自由度を広げてくれる方法です。
2つめはコツを掴む道です。
ある一定のやり方をマスターすることで一定の環境下においては行為ができるという考え方です。
実際にコツで日常生活の幅は広がりますし、今の麻痺の方へのリハビリで提供される多くがこれが該当するようです。
例えば、服を着るときに麻痺側から服に通すことで更衣はしやすくなります。しかし反対に健側から服を着ようとすると困難になる。
反復練習でできるようにするのはある意味一定の動作のコツであることが多く、そのコツが使える環境外に出た時に対応が難しいという欠点があります。
このコツは上記の1つ目の道よりもできることの幅は狭くはなりますが、コツ指導するセラピストが多くいるため、サービスを受けやすいというメリットがあります。
3つ目は他者の力、物の力を借りる道です。
介助者の力を借りることです。
例えばご家族の介助や、ヘルパーや介護福祉士、看護師などのサービスを利用して、他者の力を借りることで日常生活を自立させるということです。
物の力を借りるというのは、服の着脱で言えば、ボタンエイドなどの補助具などを利用することで服の着脱を可能にすることです。
他者や物の協力を得ることができると言うのも立派な自立です。
当院では全ての考え方を提供できますが、3に関しては直接提供することはしていませんのでご提案までは可能です。
1、2の道は直接提供することができます。
しかし、他社様や保険サービスでもで2の道は取り扱っていますので、当院はせっかくの高額自費リハビリですので、当院が独自で持っている技術である1の道でご利用されるのが一番当院の価値を引き出せるのではないかなと思います。
では今回も記事をご覧いただきありがとうございました。
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