歩くということ、歩いている見た目に見えるように体の各関節を動かすこととは別のことです。
当院の考える「歩く(以下人本来の歩き)」と、全国的にリハビリで広く行われている「右足と左足を交互に出して移動する(以下、従来のリハビリ歩き)」は違うのではないかと感じています。
確かに、従来のリハビリ歩きでも、体の見た目の動きだけをできるようにすれば移動することはできます。
しかし、それは動くだけで、人本来の歩きとは違うのではないかと考えています。
例えば、交互に足を出すだけの歩きでは、暗い夜道、不整地などには対応できないといった弊害が出てくると考えています。
皆さんが発症前にしていた歩くとは、ただ移動するだけではなかったのではないでしょうか。
生活の中で歩くところはリハビリ室のように整った道ばかりではありませんよね。
路面はどんな様子か、天気はどうか、美味しそうなお店があるな、人混みだな、
などいろんなことを感じながら歩いていました。
これらの感じたことは身体の中で動きに反映されています。
路面の状況は、滑りやすければ踏み込みすぎないように力加減を調整します
天候が悪くなりそうなら無意識のうちに速歩きになることもあります
気になるお店があれば、そちらに方向転換します。
このように、実は、目に見えないところで、もっといろいろなことが起こって歩くということになっているんです。
一見皆さんができてると思うであろうこの感じるということも、麻痺の人は実はできていない部分があることがほとんどです。
感じるということができないばかりに、生活が不自由になってしまっていることが結構あります。
だからこそ、感じるということを私達は取り戻していきたいです。
感覚という装備があって、生活をするのと
感覚という装備がない生活では、
生活のゆとり、生活の自由度が全く変わってきます。
私達が目指していることは、このような昔当たり前だった生活を取り戻していくことです。
そのために感じたことを反映させられる身体を作ることも必要になります。
感じたことで、その命令が神経を通って、各筋肉を動かします。
感じるため、感じたことを実行できる身体を作るためには、まずは身体を整えていくことが必要です。
しかし、経験上ただのマッサージでは難しいと考えています。疾患別の対応が必要なのです。
当院ではあなた本来の生活を取り戻すための、感じ方を戻すためのカリキュラムを用意しています。
気になる方はぜひ一度当院へお越し下さい。
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