片麻痺の方の特徴的な歩容の一つにつま先が引っかかってしまうために、それを代償する形で足を外側から振り出していく歩き方をぶん回し歩行があります。
この歩き方は歩幅やスピードが低下したり、何より非効率で体力を消耗しやすいです。
そして代償動作を続けることにより関節を痛めたり、感覚麻痺がより重度化する危険性があります。
このようなリスクやデメリットがあることが分かっているにも関わらず、なぜ未だにぶん回し歩行を獲得してしまう人が多いのでしょうか。
よく内反尖足や膝や股関節の機能不全が原因だという話が挙がります。
当然これらは関わっています。
しかし内反尖足が原因であれば装具をつけているのであればぶん回しにならないはずです。
股関節や膝関節が自動で曲げることができる人もぶん回し歩行をしている人は沢山います。
では本当の理由は何でしょうか。
リハビリの方向性の違いや、準備が整っていない状態での歩行訓練、感覚障害へのアプローチ不足が挙げられますが、他にもいくつか重大な要因があり、片麻痺患者さんはぶん回し歩行を学習し、そこから抜け出せなくなると考えています。
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短期的な効果を狙った施術ではすぐに限界が来ることを療法士時代に嫌になる程経験しました。
片麻痺はそんな簡単な後遺症ではありません。
今まで見逃されてきたことの中に前進するために重要なことが多々眠っています。
誰もやらないだけで必要なことはとてもシンプルなんです。
しかし独自の方法になりますので、実際にこの方法を取り入れるには患者さんやご家族の理解が必要になります。
目の前の短期的な効果を目指すことで、すぐに限界点が来ると考えています。
中長期的な視点を持って、今をコツコツと取り組める方、着実に前進していきたいと考えられる方には当院は合っていると思います。
目の前の短期的な効果の誘惑に勝てた方には、それ相応の得られる未来があります。
厳しいこともお伝えしますが、患者さん一人一人の目標を達成するためだとご理解いただけると幸いです。
私たちも覚悟を持って向き合っていますので、是非一度話をしにに来てください。
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