定期的に基本動作の勉強会を行っています。
ベースとなる考えは同じですが、各患者さんの個性によってどうしたらより伝わりやすくなるのか指導方法を検討しています。
一般的に基本動作とは、寝返り、起きあがり、ベッド上の移動、座位、立ち上がりなどの「起居動作」と、便器、車いす等への「移乗動作」、歩行などの「移動動作」からなると言われています。
保険内のリハビリテーションでは上記のような内容で多くても10個ほどの基本動作を教えてもらうことが多いかと思います。
病院では入院期間が決まっており、これらも十分に獲得できない状態で退院の期日になり退院を迎えることも多くあるのが現状だと思います。
退院が近くなってくると、体を思うように動かせるようにするという機能回復を中心とした方向性から代償動作や補助具を使ってでもADLをあげるという方向性にシフトすることが多いです。
退院時期の能力に合わせて、退院先での生活が成り立つような環境設定を行ったり、特定の動作の代償動作を獲得し、退院準備をすることになるかと思います。
これは期間が決まっている以上、状態によってはこのような方向性になるのは仕方のないことかもしれません。
しかし機能回復を中心に考えると、人は本来、生まれてから多くの基本動作を獲得し、その上で動作を発展させてきています。
基本動作のどこができていないだけ、もしくは質が良くないことで本来その動作で獲得されるべき機能がきちんと獲得できず、
応用的な動作になった時にそれ以上発展しないということがあります。
そのため、人間本来の機能を獲得するために、当院で考案した約40個の基本動作を独自の視点で指導しています。
これらベースとなる基本動作の質が上がり必要な機能を獲得することで、他の動作へ良い影響が波及してくることを確認しています。
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短期的な効果を狙った施術ではすぐに限界が来ることを療法士時代に嫌になる程経験しました。
片麻痺はそんな簡単な後遺症ではありません。
しかし慢性期でも当院に通われている方は効果を実感し通い続けています。
今まで見逃されてきたことの中に前進するために重要なことが多々眠っています。
誰もやらないだけで必要なことはとてもシンプルなんです。
しかし、実際にこの方法を取り入れるには患者さんやご家族の理解が必要になります。
目の前の短期的な効果を目指すことで、すぐに限界点が来ると考えています。
中長期的な視点を持って、今をコツコツと取り組める方、着実に前進していきたいと考えられる方には当院は合っていると思います。
目の前の短期的な効果の誘惑に勝てた方には、それ相応の得られる未来があります。
厳しいこともお伝えしますが、患者さん一人一人の目標を達成するためだとご理解いただけると幸いです。
私たちも覚悟を持って向き合っていますので、是非一度話を聞きに来てください。
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