Q脳卒中の人ってそんなにいますか?街中であまり見ないのですが。
ご質問ありがとうございます。
たしかに街中で後遺症のある人を見ることは少ないかもしれません。
しかしそれは自分がいくようなところにいない、もしくは今まで見ていなかったのかもしれません。
また、ぱっとみると普通にうごいているように見えるけど、本人としては麻痺が残存していて感覚がない。なんていうケースも多々あります。
少し前の研究ではありますが、滋賀医科大学によると年間の脳卒中の発症数は日本全国で年間約29万人とされています。
2011年の脳卒中死亡者数は全国で約12万人なので、29万人ということは、その2.3倍の発症があるといいます。
そして
29万人の73%の患者はリハビリテーションを受けています。
29万人の中で介護が必要となる患者が46%
という結果が出てきています。
このデータを基に、2011年の日本の人口が約1億2000万人程度とした概算では
1000人に2.4人程度が発症して、そのうち一人が亡くなります。
生存した1.4人のうち約半数が介護が必要な状況になり、
生存した1.4人のうち約1人はリハビリが必要な状態ということを考えると、外出して外でみかけるということは少ないかもしれません。
同じく平成のデータではありますが、脳卒中を含む脳血管疾患の治療や経過観察などで通院している患者数は 118 万人と推計されています。
これを基に計算すると、日本の人口の約100人に1人は脳卒中後遺症を抱えているはずです。
この中で自分たちが直接関わることができるのは数パーセントにも満たないです。
当然ご縁をいただいた方達への還元が最優先です。
しかし当院としてもこうした社会課題の解決に対して自分たちは何ができるのか。
これからも考え、行動し続けていく次第です。
0コメント