パワーリハビリテーションとは老化や器質的障害により低下した身体的・心理的活動性を回復させ、自立性の向上とQOL (クオリティ・オブ・ライフ)の高い生活への復帰を目指すリハビリテーションの新しい手法です。
日本でリハビリの専門職の手によって開発された、マシントレーニングを中心とした運動プログラムであり、各地で目覚ましい成果を上げています。
まさに、「老化に対するリハビリテーション」といえます。
そもそもパワーリハビリテーションも筋力アップを目的としたプログラムではないとされているのですが、負荷をかけた筋トレだと実際は誤解されていることが多いようです。
この誤解されている筋トレは片麻痺患者さんを想定して作られたものではありません。
そして片麻痺患者さんがうまく動くことができないのは筋力低下が原因ではありません。
筋力増強訓練が適切な条件下で継続されれば, 発揮される最大筋力は経時的に増加すると言われています。
ですからこの過負荷の原理に則るとどんどん筋力が上がってきます。
理論上2ヶ月もあれば筋力は十分に上がります。実際にいくつもの論文でも筋力アップしていることが認められています。
筋トレを開始して最初の1ヶ月は筋肉が肥大するのではなく、(運動単位数の増加,発火頻度の増加・同期化,拮抗筋の抑制,運動プログラムの改善など)神経的な要素で筋力が上がってくるとされています。
その後も継続すると筋肉の断面積が増加する筋肥大の割合が増えてくるとされています。
だから適切な筋トレができているのであれば、この筋肥大までの期間を含めても2ヶ月もあれば十分に筋力はつけることができます。
ですから筋力がないということに対して過剰に心配する必要はないんです。
それよりも今筋トレをしているのに筋力がついていかないことに疑問をもつことが必要です。何か前提となる条件が足りていないことが考えられます。
見てくれ重視の、短期的な効果を狙った施術では限界が来ることを療法士時代に嫌になる程経験しました。
片麻痺はそんな簡単な後遺症ではありません。
しかし、今まで見逃されてきたことで、前進するために重要なことが多々眠っています。
これには患者さんやご家族の理解が必要になります。
目の前にぶら下がった短期的な効果ではなく
中長期的な視点を持って、今をコツコツと取り組める方、着実に前進していきたいと考えられる方には当院は合っていると思います。
目の前の短期的な効果の誘惑に勝てた方には、それ相応の得られる未来があります。
厳しいこともお伝えしますが、患者さん一人一人の目標を達成するためだとご理解いただけると幸いです。
私たちも覚悟を持って向き合っていますので、是非一度話を聞きに来てください。
体験施術をご用意しています。
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