脳卒中の後遺症、頭部外傷、脊椎損傷などが原因で、運動障害の一つに痙縮という症状があります。痙縮とは筋肉が緊張しすぎて、手足が動かしにくい、勝手に動いてしまう状態のことです。
痙縮では、手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され(これを拘縮といいます)、日常生活に支障が生じてしまいます。
また、痙縮がリハビリテーションの障害となることもあるので、痙縮に対する治療が必要となりると考えられています。
この痙縮に対する治療法としてボトックス療法というものがあります。
「ボトックス」とは、ボツリヌス菌の毒素(ボツリヌストキシン)を医薬品として生成したブランド名です。
米国のアラガン社から「ボトックス」の名称で販売され、成分がボツリヌス菌の毒素(ボツリヌストキシン)ということになります。(ボトックスとボツリヌストキシンとの違いは、ブランド名か成分名かの違いです。)
このボトックス療法は保険適応ですので1割〜3割の自己負担で受けることができます。ありがたいですね。
ボトックスは神経筋伝達を阻害し、筋弛緩作用を示す。
しかし神経筋伝達を阻害された神経は、新しい神経枝が伸びることで数ヵ月後には再開通し、筋弛緩作用は消退すると言われています。
ですから、数ヶ月に1回継続して打つことで筋肉の弛緩作用を継続させようとしています。
神経を阻害するわけですから、考え方としては機能回復というよりも症状にフォーカスした症状の緩和の方がイメージは近いかもしれません。
当院は医師がいませんので当然薬を使用できません。
ですから、リハビリをする上で支障をきたす痙縮に対しても薬を使用できない整体師として独自の切り口で施術を行っています。
痙縮にはストレッチやボトックス療法。
それ以外の選択肢もご用意しています。
私たちは短期的な効果を狙った施術ではすぐに限界が来ることを療法士時代に嫌になる程経験しました。
片麻痺はそんな簡単な後遺症ではありません。
しかし、今まで見逃されてきたことの中に前進するために重要なことが多々眠っています。
これには患者さんやご家族の理解が必要になります。
目の前にぶら下がった短期的な効果ではなく
中長期的な視点を持って、今をコツコツと取り組める方、着実に前進していきたいと考えられる方には当院は合っていると思います。
目の前の短期的な効果の誘惑に勝てた方には、それ相応の得られる未来があります。
厳しいこともお伝えしますが、患者さん一人一人の目標を達成するためだとご理解いただけると幸いです。
私たちも覚悟を持って向き合っていますので、是非一度話を聞きに来てください。
体験施術をご用意しています。
0コメント