正中線は大切です。
真ん中がわかるから、左、右がわかります。
よく片麻痺患者さんのリハビリで立位や座位で正中線を調整している光景を目にしたことがあるのではないでしょうか。
患者さんの中には左右を対象にバランスを取る訓練をする練習をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
一般的に正中線とは見た目で真ん中とされていることで指導が行われることが多いと思います。
しかし、見た目以外の正中線があります。
もしも、見かけの正中線だけでわかるのであれば、後遺症で悩む事はこんなに多くなく、みんな良くなっていると思います。
見かけではない正中線を直さない限り、元々持っていた機能回復はないと考えています。
・鏡で見ると真っ直ぐに見えるのに体のバランスがうまく取れない。
・自分では真っ直ぐだと思っているのに、他の人からは傾いていると言われる。
これは例ですが、実在した症例の訴えです。
このような経験はないでしょうか。
他にも例はありますが、長くなるので割愛します。
もしも思うように片麻痺後遺症から回復ができないのであれば、目に見える正中線ではなく、目に見えない正中線を修正できていないことも原因の一つになっているのかもしれません。
当院ではそのような症例を多く経験してきました。
当院では見せかけの姿勢の調整ではなく、本来人間が持っていたものを取り戻すために、目に見えない正中線の修正を行っています。
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