研究では以下のように言われています。
脳卒中はほぼ必ず原因となる疾患があります。脳卒中の原因となる疾患をしっかりとコントロールすることが出来れば、脳卒中の発症はほとんど抑制できると言われています。
以下に脳卒中の原因となるような疾患と、その治療法・予防法について説明いたします。
高血圧
血圧が高い状態が長く続くと血管が傷ついてしまいます。血管は傷を修復する過程でコレステロールなどが血管内腔に付着します。これが進んでいくと血管が詰まっていき脳梗塞として発症してしまいます。血圧は塩分制限や運動習慣によって改善しますが、遺伝的要因・体質によっては降圧効果を得られないことがあります。その場合には降圧薬を内服する必要があります。
糖尿病
糖尿病による高血糖状態が長く続くとやはり脳卒中の発症の原因となります。食事などで上昇した血糖が下がらず高血糖状態が長く続く状態を糖尿病と言います。原因は生活習慣や遺伝的な体質などです。食事で糖質を制限すること、運動習慣をつけることが重要ですが、どうしてもコントロールがつかない方は内服薬やインスリン注射などが必要です。
脂質異常症、高脂血症
脂質異常症、高脂血症とは血中のコレステロールや中性脂肪が高く、下がらない状態をいいます。代謝されないコレステロールが徐々に血管内腔に付着すると、徐々に血管が狭く詰まっていき、交通が遮断されると脳梗塞として発症します。これまでは卵などコレステロールが多く含まれる食事をすると高脂血症になると考えられていましたが、実は食事による影響はそれほど大きくないことが分かってきました。どちらかというと体質・遺伝による脂質代謝異常が原因なので、コレステロールが高い方はスタチンなどの内服薬を内服し、脂質を下げる必要があります。
生活習慣の改善
生活習慣病を発症していなくても、不規則な生活やストレスが多いと脳卒中の発症率が上昇します。以下に注意すべき生活習慣について解説いたします。
規則正しい生活
文字通りです。規則正しい生活をすることはほぼ間違いなく脳梗塞の発症を予防することにつながります。毎日正しい時間に起き、バランスの良い食事(後述)を摂取し、一定時間日光を浴び、適度な運動(後述)を習慣的に行い、質の良い睡眠をとることによって脳梗塞だけでなくすべての疾患の発症率が下がります。
食生活の改善
食べるものが後の自分の体そのものになります。脳梗塞や、その原因となる生活習慣病は、その原因の大半は食生活にあるといっても過言ではありません。日本人は諸外国と比較し塩分と糖質の摂取が多いといわれております。塩分は一日6g以下とし、糖質・脂質・蛋白質をバランスよく摂取しましょう。食事の時間も健康に影響します。朝は6時までには起床し食事をとりましょう。昼食は糖質が多いと午後の眠気や血糖の乱高下につながるので、なるべく蛋白質の多い食事にしましょう。夜は睡眠の質に影響するので刺激物や、やはり糖質の摂取は控えるようにしましょう。
適度な運動
適度な運動は、動脈硬化や血糖の乱高下を抑えてくれます。また、運動によってストレスも軽減することが分かっています。しかし過度な運動によるけがなどは、逆に運動から遠ざかってしまう原因となります。ウォーキングや水泳など毎日無理なく続けられる運動を選びましょう。
喫煙、飲酒を控える
喫煙は100%脳梗塞の発症の原因となります。自身だけでなく、他人の吸ったたばこの煙(副流煙)も脳梗塞や肺癌の発症を上昇させてしまいます。必ずやめましょう。
飲酒に関しては賛否両論ありますが、一定して言えるのが「過度の飲酒」はよくないということです。自身に合った飲酒量は人それぞれです。WHOが推奨している飲酒量は一日ビール大瓶1本、赤ワインならグラス1杯半程度です。適度な飲酒はストレスを軽減してくれます。正しくお酒と付き合うことが大切です。
薬物治療
脳梗塞を発症した方は、そのほとんどが発症予防のために血液をサラサラにするお薬や、血栓を作らないようにする薬を内服します。しかし、この薬は文字通り血液がサラサラになってしまうので出血が止まりにくくなってしまいます。転倒による打撲には中止をしましょう。また歯科処置など観血的な処置をする場合には必ず自分がこういったお薬を内服していることを主治医に言ってください。
生活習慣は非常に大切になります。再発予防に向けて取り組んでいけると良いです。
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